大切なものは人それぞれ でも大切なものが増える幸せは同じかな

yamato3LDk2005-10-07

東京に帰ってきました。雨ですねぇ。
奴の力か?あの雨男の。
知り合いに雨男がいてね、その男のパワーは絶大なんですよ。その人の関係するイベントは必ず雨。そして明日はその人の主催するパーティーに参加することになってる。やっぱり雨か。
前日から降らせるとはさすがだ。


さて、仙台での公演が無事終了しました。ありがとうございました。
松島行ったし、アーケード通ったし、国分町で飲んだし。あ、牛たんは食べなかったな。
もうひとつ、仙台に来たからには行っておかなければならぬ場所がありますね。そうです、仙台と言えば伊達政宗公の像。サザエさんのオープニングでも有名ですよね。
なかなか行く時間がなかったから昨日の昼公演の後に決行。
地図を見ると劇場から近い。5時を過ぎてたけど晴れてて明るいから大丈夫だろうと男子3人で出発。
でも、甘かった。遠かった。もうびっくりするくらい。半分も行かない内に暗くなっちゃった。
「ライトアップしてるよ、多分」と一人が言った。二人は信じて進んだ。
しかし三人の進む道路は山道に変わった。かなりの急傾斜。街灯もなく、道は悪い。どこまで続くのかも分からない山道。
それでも彼等は進んだ。いや、もう引き返せない。舞台の本番を終え疲れた身体に鞭打って。そこにはすでに観光気分などはなくなっていたのだった。
両手に持つ荷物の中には頂いたずんだ餅もある。遭難しても命は助かるだろう。口にはしなかったが一人はそんな事まで考え始めていた。
山道特有の急カーブを曲がった時、一人の男が声をあげた。
「あ!」
高く高くそびえる石垣が三人の前に現れたのだ。
この先にきっといる!あのお方が待っている!
三人は笑っていた。その笑いは喜びなのか疲れからなのか、それともイッてしまっていたのか、彼等にも判らない。
階段を登る。その歩みははさっきまでの奴隷のような足取りではなかった。目標を持った男達の足取りだった。
ついに登頂。
政宗公は立っていた。馬に乗って。暗闇の中に。真っ暗闇の中に。。。





ライトアップしてねぇじゃん!





男達は再び笑った。政宗公と共に仙台の夜景を見下ろしながら笑った。
帰りはタクシーに乗って帰ったとさ。


いや、多分ね、体力に余裕があって明るかったらこんなに辛くはなかったんだと思うんだ。見晴らしは最高でしたよ。政宗公は顔も見えなかったけど。仙台にお立ち寄りの際はぜひお立ち寄りください。