足下の小さな石を蹴りあげる

五輪の聖火が各地で猛威をふるってるね。今回のことで中国人の愛国心はさらに高まったんじゃないだろうか。
日本人には希薄な愛国心。だからあの熱量はすごいなって思うんだけど、愛国心の裏には他国を敵視する感情が生まれがち。
リレー前後に繰り広げられているあの罵声の飛ばし合いや暴力を見ると怖くなる。もちろんお互いが手を出しているんだろうけど、中国国旗をフェイスペイントして中国国旗で人を殴る人がいた。それが全世界に放送されるってことは中国を代表して殴ってるってこと分かってるのかな。国の正義による暴力=戦争。
そもそも戦争って愛国心が人殺しを可能にさせてるんだってことに気付かされる。
今まで日本ではあまり知られてなかったチベット問題がこんなにも根深い問題なんだと世界中に伝わった。でも五輪が終わった時、もし何も変わってなかったら。そのまま人々が忘れていったら。チベット自治区の人達はどうなってしまうんだろう。愛国心の裏側に押し潰されてしまわないだろうか。
今回の騒動は誰の為にあるんだろう。デモはそれぞれの主張。だけれど、ぶつかり合ったあとに笑う人はいるんだろうか。当初の思惑とはずれてきたデモ。



でも五輪が始まったら楽しみたいね。スポーツと政治は別けたい。なんか神聖じゃない、スポーツって。ノーサイドの精神じゃない。特に五輪に集まるのは世界一の人達。みんな今年の為に4年間、もしくは8年間準備してきてる。そのすんごい競技が見たい。
そしてこんな時だけ日本人。がんばれ日本!